おはようございます、藤原です。
突然、ちょっとした知り合いの方から、マーケティングやコンテンツの開発に活かしたいということで簡単なアンケートへの協力依頼を受けました。
私以外の方にも依頼し、数名からは回答を得ているとのことでした。
さて、このアンケート、あなたも今までに何らかのアンケートに答えたことがあると思いますが、正直、どんな気持ちで記入されたでしょうか?
質問者の意図を汲んで、「丁寧に、かつ誠実に、さらに論理的な言語化をしよう。」という気持ちで答えたのではなく、「めんどくさいなぁ。付き合いがある以上、仕方ない。」と思いながら、しぶしぶ自分の「貴重な時間」を差し出したのではないでしょうか。
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〈アンケートを取ることは、本質的なビジネスの改善に繋がるのか?〉
はっきり言うのは失礼だとは思いましたが、その方には「アンケートはあまり意味がない」という旨をお伝えし、回答もしませんでした。
ビジネスの改善が目的であるのならば、アンケートを取るよりも、自分のビジネスのことを「外」の世界からメタ認知できる力を養成することの方がもっと重要です。
アンケートを取れば、ビジネスを客観的に判断することができると思っていることこそが、思考力の弱さを表しています。
10人、50人、100人とアンケートを取ったところで客観的な判断ができるようにはなりません。
人数分の主観が集まるだけで、それは客観ではなく主観の寄せ集め。
所詮、回答者は、薄っぺらで適当な回答しかしませんから。
そもそも言語化自体が苦手な人が多く、適切な表現での記述が難しい傾向にある上で、さらには質問者から悪く思われたくないといった心理が無意識のうちに働き、嘘の回答をしてしまうものです。
つまり、個人が行うアンケートはあまり意味をなさないということ。
すべてのアンケートに意味がないと言っているのではありません。
内容次第によっては、有効性のあるものもあります。
たとえば、勉強会の開催日や時間帯の希望、開催場所など。
平日がいいのか土日がよいのか、日中がよいのか夜がよいのか。東京がいいのか熊本がいいのか、それともオンラインか、など。
このような日程調整などの思考力を必要としないものであれば、十分参考となるでしょう。
一方で、高額商品の開発などに関することであれば、アンケートよりも実際に対話を通したリサーチの方がいいようです。
どうしてもアンケートをして、より多くの人の回答から考察したいと思うのであれば、回答者に本音で答えてもらえるように綿密に設計されたものを作成する必要があり、本音を抽出できる問い、またそれを分析する能力が必要となります。
依頼された文章を読めば、思いつきのアンケートか、綿密に設計されたアンケートかは一目瞭然です。
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