おはようございます、藤原です。
昨今、社員研修や自己啓発業界、ビジネススクールのようなところで注目されているものに「マインド〇〇」や「瞑想」というのがありますが、組織に個人の学びや趣味のようなものを採用しているのはなぜでしょうか。
きっと組織やコミュニティの人間関係がギスギスしていたり、重い空気感だったり…。あるいは、心の病になる人が増えて運営がうまくいかないとか、それによる離職を防ぎたい、などの問題を抱えているからでしょう。
その解決策として取り入れているのが、「マインド〇〇」や「瞑想」。
瞑想などと聞くと、宗教やスピリチュアルをイメージする方もいらっしゃるでしょうが、AppleやGoogleなどのグローバル企業でも導入されており、その理由として、集中力がアップする、クリエイティブな発想を高める、心の安定に効果的である、などと謳われています。
どんなにIQ(知能指数)が高くても、EQ(心の知能指数)が低ければ十分なパフォーマンスを発揮することはできませんし、その原因がストレスフルな環境にあるのではないかということで、職場などで研修として採用されているのでしょう。
しかし、もう一段掘り下げてみると、「ストレスフルな環境」に問題があるのか、それとも個人の「ストレス耐性」が低下しているのか?
先ほど、AppleやGoogleの例を出しましたが、そもそもこのようなレベルの高い企業に就職できるのは秀才以上(IQが高い)であり、私のような凡人は到底無理です。
IQの高い集団であれば、要求されるレベルも高く、それなりにストレスも高いでしょう。よって、組織全体でEQを高めていくことは意義があるように思われます。
一方で、多くの中小企業やコミュニティの場合はどうでしょう?
仕事のミスを上司に注意されて落ち込んでいるとか、部下からパワハラと言われるのを恐れて指導できない、というようなレベル感。
職場で瞑想をしてEQを高めるよりも、「ストレス耐性」を高めることのほうが効果的だと考えます。
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そもそも「マインド〇〇」や「瞑想」の大元は「禅」であり、そのまた大元はインドで発祥した仏陀の解いた精神世界。
それが他国を経由し、特にアメリカを経由する際に変質し、仏陀の伝えたかった重要な価値観が削ぎ落とされ、プラグマティックな成果を生み出すために利用されるようになりました。
「マインド〇〇」や「瞑想」を取り入れるのは悪いことだとは思いませんし、企業でそこまで面倒をみてくれるのは有難いとも言えるでしょう。
ただその前に、4000年の歴史に流れる東洋の精神文化とは似て非なるものであることを理解した上で使うことが大切だと思います。
ストレス耐性を高めるにはどうしたらいいのか?
「合理的な行動」「結果を出すための学び」「何事もお金に換算する」といった浅慮な考えでは、ストレス耐性を高めることはできません。むしろ、そこから離れること。
多くの人は、ストレスに蓋をしてなかったことにしてしたり、ポジティブ思考やプラス思考に切り替え、都合のよい解釈をつけたりして、「気持ち」をコントロールしようとします。
ストレス耐性を高めるには、「気持ち」をコントロールするだけでなはなく、そこから立ち上がる新たな「行動」を起こすことが重要です。
一見、無駄な行動のように見えるかもしれませんし、すぐに結果がでないかもしれませんが、生きている以上、ストレスがなくなることはありませんので、常にストレスを直視して受け止め、奮起する…。そうやって「ストレス耐性」の筋力をアップしていくことが大切。
ニーチェの言葉を借りれば、「永劫回帰」がピッタリです。
西洋思想、東洋思想を問わず、長い歴史の中で評価されてきたものや、時代の流れの中で試練に耐えて生き残ってきたものは「本物」であり、そこに美学を見出すことができます。
また「本物」だと言われる人は、「IQもEQもストレス耐性も高い」というのが、私が経験から学んだこと。
IQは先天的な要素が大きいですが、EQやストレス耐性は自分の心がけ次第で高めることができます。どこまで高めることができるか、楽しみながらチャレンジしていきたいものですね。
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