おはようございます、藤原です。
職場で「あの上司の言い方はきついな…。」 もしくは「自分の言い方はきつかったかなぁ…。」
そんな風に感じたことはないでしょうか。
特に会議中での発言や、部下や同僚の仕事のミスなどに気づいた時に、必要以上に大きい声で罵倒したり、険しい表情で攻撃的な言い方をしたり、ねちねちと何度も嫌味を繰り返したりする人には辟易するものです。
私も教員時代にそんな管理職に出会った経験がありますし、自分自身も職員会議などでは時として辛辣な言い方をしていることもあったと思います。当時を思い出せば未熟だった自分が恥ずかしい限りです。
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職場というのは、様々なタイプの人達が集まっている場なので、同じ言葉を掛けてもその受け止め方は人によって差異を生じて然り。一を聞いて十を知るような賢い人もいれば、まったく言葉が響かない人も存在します。
みんながバラバラの方向を見ているようでは組織の成長は望めません。
特に中小企業の場合は、生産性を高める上においてケアレスミスの多い人は足かせになります。
上司であれば監督義務という使命感のもと、よい意味でのリーダーシップを示さなければなりませんので、当然、言いたくないことでも言わなければならないこともあるでしょう。
しかし中には、部下から評価されたいがためにご機嫌取りをする上司もいます。人間関係を円滑にする上においては重要かもしれませんが、指導という面においてはどうでしょうか。
もっとはっきり言えば、部下から嫌われるのを恐れて指導することを怠っている、あるいは、そもそも指導力に欠けている人も散見されます。
決して人間性が劣っているということではありません。むしろ人間的にいい人であるがゆえに、組織人としては役職にみあった仕事が難しいということ。
組織というのは、本来人を育てるのが本業ではありません。それは家庭や学校の役割と言ってよいでしょう。しかし現実問題として、人が育っていないと業務に支障をきたすので人材育成に力を入れる会社は多いです。
そもそも組織の中で働くということは理不尽なことだらけであり、「結果」だけで評価されるクールな世界。
中には「結果より過程が大切だ」と言われる方もいらっしゃるでしょう。
私も「過程」は大切だと思いますが、その言い訳が通用するのは義務教育ぐらいまでであり、大人の世界はそんなに甘くはありません。
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辛辣なものの言い方をする人の中には、まったく悪気がない、自覚がない人もいます。他者から指摘されてはじめて「自分の発言は辛辣なのだ」ということに気づく場合も実際にあります。
また、先天的な特性としてコミュニケーションが苦手だったり、相手の気持ちがわからないという人もいます。そのような人は、他者を傷つけているという自覚はありません。
一方で、自分を大きく見せたいがために去勢を張る人もいます。高圧的な態度、かつ辛辣な言葉で相手を言いくるめようとしますが、その根底にあるのは、否定される不安と隙を見せたら負けるといった勝敗へのこだわり。
辛辣な言葉を使うことは悪いのか?
ケアレスミスの多い人や指導が必要な人ほど、他人の話を聞いていません。話が入ってこないと言ってもよいでしょう。
だから相手は、つい辛辣な言葉になってしまうのだと思うのですが、辛辣な言葉が響くのか、優しく諭す言葉が響くのか、あるいは言葉よりも文字や絵(図)で示した方が理解しやすいのか、それはケースバイケース。稀に罵倒されて、やっと目が覚める人もいます。
多くの場合、すぐに感情的になり辛辣な言葉を発することは人間関係を構築する上においてマイナスと言えるでしょう。そのうちに人が離れていったり、本音で付き合ってくれたりする人がいなくなったりするので、孤独になる可能性が高くなります。
そうなりたくなければ、感情を理性でコントロールするトレーニングが必須。
ここで、話を仕事上に限定するならば、ケアレスミスやお客様からのクレームがあるということは、結果(成果物)のイメージがズレているからであり、そこを改善するには自助努力が必要になります。
組織人であれば、自分の感情を殺して、会社や組織のために働く姿勢というのも大切。
程度の差はあれ、どうしてもそれができないという人は、組織人には向いていないのかもしれません。
また去勢を張りたがる人は、自分のやり方や価値観が絶対に正しいといった思い込みを持っており、非常に危険であることに気づく必要があるでしょう。辛辣な言葉で注意や指導をすればするほど空回りするもの。
自分の価値観が確立されている人ほど、他者がなんと言おうと自分の方針を簡単には曲げないものです。
一方で、なにも考えていない脳天気な人は、指導されたことに対して愚直に行動を起こすことができるでしょう。ただし、言われたことしかできない場合が多く、このようなタイプの人間を「指示待ち人間」と言ったりします。
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組織においてリーダーシップを発揮するにはどうしたらいいのか?
まずは、相手の特性を見抜く力がリーダーシップの大元。
要するに、人間の本質をどれだけ理解していて、それを応用する能力があるか。それに加えて、他者からどれだけ信頼されているかというのも重要なポイント。
人間は信頼していない人の忠告など受け入れたくない、というのが本音でしょう。
よって、どんな言葉を使って他者を動かすかより、「信頼される人」になる地道な努力の積み重ねが最重要課題であると。
信頼される人になるためには、ご自身の「美学」を持った上で、日々行動されることをオススメ致します。
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◾️東京官学支援機構 専務理事
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