いきなりクイズです!
(僕は、言葉の意味がわからないから無理だよ。
「言葉の世界」は、難しそうだね。)
「隻手音声(せきしゅおんじょう)」
とは?
言い換えると
「両手を打つと音が響く。
では、片手ではどんな音がするか。
答えてください。」
これは、禅の公案(禅の道で悟らせる問題)
の一つであり、禅僧で白隠慧鶴(はくいんえかく)
が考案した問答です。
「音のない音をどう聴くか」を
修行僧に問いかけたと言われています。
この回答として
(ネットで検索すると色々出てきます)
* * * * *
「人間というのは、頭で物事を考えて
しまうものであり、論理や常識という
固定観念を持っています。だから
人間は、両手を打ち合わせると
パチンと音がするのに、片手では
どんな音がするのだろうと、人間の
五感である聴覚で、聞こえない音を
聞こうとするものなのです。」
「世の中には、言葉では説明できない
ことがたくさんあり、自分に向かって
声や音にならないけれども、無言で
何かを訴えることもあるのです。」
「音や声は、耳で聴くものという
固定観念を捨て去り、全身全霊で
受け止めることが大切です。」
「内なる魂の声。
音なき音を聞くものなんです。」
* * * * *
上記のような
東洋思想的な解釈を目にします。
あなたは、「隻手音声」
(音のない音をどう聴くか)とは?
を、どう解釈されましたか。
私の解釈は・・・・。
白隠禅師は、両手を打つと音が出る
と言う「常識」を言った後に、
では片手では、どんな音がするか?
と、「非常識」なことを言っています。
この「問い」は、論理的ではないのです。
論理的でない「問い」に、
論理的に「答える」ことはできません。
「常識」VS「非常識」という
同じレベルで考えては
いけないということです。
そもそも日常生活で起きる悩みの
ほとんどは、問題と同じレベルで
答えようとするから、悩みが
モンスター化するものなのです。
具体的に言えば、
「不登校だから登校させよう」
「異常だから正常にしよう」
「不正解だから正解を聞こう」
とか。
同じレベルで考えるのではなく
視点を上げて考えることの重要性
を悟しているようなものです。
その上で、
私の考える「隻手音声」とは、
私のようなコンサルやセラピスト、
カウンセラーやコーチに、警鐘を
鳴らす考え方だと解釈しました。
お客様の「音のない音」を聴く
ことを仕事にしている職種です。
多くの場合が、いかにお客様の
「内側」に向き合わせて言語化
させるかをやっています。
「過去は、どうだったか?」
「今は、どう思っているか?」
「あなたは、どうしたいか?」
心理学のマニュアル通りのこと
をやっているのです。
(これが悪いと言っているのではありません。)
それも大切なことではありますが、
もっと大切なことが抜けているのです。
ここが「本当の意味」で「音のない音」
に気づけるか、の部分です。
「何が自分にそう思わせたのか?」
「どんな環境が自分にそうさせたのか?」
「どんな社会構造が自分をそうさせたのか?」
このように、自分を「外側」から
見る視点です。
お客様の悩みを解決する専門家は、
人間の問題を「外側」から見る視点
や、自分の置かれた社会的役割を
社会構造といった「外側」から
見る視点が大切なのです。
そうなると
「お客様の満足度」(自己肯定)を
上げて、自分が満足してはいけない
のです。
「お客様の不満足度」(自己否定)に
向き合わせて、自分ももっとできる
ことがあるのではないかと、自分に
不満足になることが大切なのです。
しかし、多くの場合は、お客様に
「満足して欲しい」といったエゴ、
つまり「自己肯定感」「自己重要感」が
張り付いているので、お客様の問題点を
言語化することから逃げています。
「音のない音」とは、
お客様の問題解決の前に、自分自身
の問題から逃げている悩みの解決の
専門家に、警鐘をならしている言葉
とも言えるのです。
これは私なりの回答です。
あなたは、あなたなりの回答を
してみてくださいね。
〈追伸〉
娘からの写メです!
昨日は、お弁当を持って
お出かけしたそうです。
「音のない音」って?
僕の気持ち、読み取ってね。(笑)
* * * * *
*YouTube
初投稿は→「Excellent大人の大学」
* * 弊社主催講座* * *
「エクセレントお茶会」
詳細・お申し込み→こちらから
【言葉を動かす実践6回講座】
熊本、鹿児島(毎月1回、半年間)
詳細・お申し込み→こちらから
* * * * * *
LINE@に登録された方は、
「絵文字のスタンプ」や「お名前」
を送信していただけると嬉しいです。
宜しくお願い致します。