おはようございます、藤原です。
ある経営者の方が「売上が伸び悩み、やめようかと悩んでいる」とポツリとこぼされました。
詳細はお話できませんが、自分でビジネスをしている人であれば、この心境はイメージできるのではないでしょうか。
また、ビジネスをしていなくても消費者の一人として資本主義社会を見渡すと、「ビジネスの世界は汚れている」「心がなく、やり方が卑劣だ」「食うか、食われるかの世界」というのは想像に難しくないでしょう。
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さて、ビジネスの本質とは何か?
ビジネス書などによると「商品(サービス)を通して他者へ価値を提供し、その対価を得ること」のような定義がされていますが、自分なりの定義をもう一段深く考えることが大切だと思います。
個人的な見解は後ほどお伝えするとして、ビジネスの現状を直視してみるとかなり汚れていることが分かります。
どんな手段を使ってでも競争に勝ったほうが利益を得て生き残ることができ、負けたほうは利益を失ってやがて死んでいきます。
これは個人起業家でも同じです。
社会が機能するためには権力構造は必須であり、それは競争へと進展していく…。
「争いごとはこの世の理(ことわり)」と言ってよいでしょう。
ましてやビジネスになると「数字」による闘争の世界。
数字によって現状が突きつけられ、それが他者(他社)からの評価基準となります。
数字に心を奪われて汚い取引に関与する人もいれば、汚いやり方をせざるを得ない場合もあるでしょう。それによるリスクと不安は大きいと思います。(法律に触れて、あとで逮捕される著名人もいます。)
汚いやり方はお勧めできませんが、ビジネスの裏側を自ら観察し、熟知しておくことは、生き残るためには大切だと思います。
一方で、誠実なビジネス論を語る人もいます。しかし、語れば語るほどプラグマティックなあざとさが透けて見えてしまうという残念さ。
もはやビジネスという括りがついた時点で、「誠実な」という純粋さを形容する言葉で表現することは難しいと思っています。
なぜなら資本主義社会は、人間の欲望を次々と作り出し、それを消費させるという構造になっているからです。
経営者や生産者に限らず、消費者も常にお金という数字をどれだけ動かすことができるかに懸命になっており、大きく数字を動かすことこそが「成功」「豊かさ」「幸せ」の証であると…。
反対に、思い通りの数字が出せなかったときの痛みは大きく、多くの経営者は、その恐怖から逃れようと必死になっているようです。
その証拠にイノベーションを起こす必要のない部分でイノベーションを起こそうと躍起になり、無理やり新たな商品(サービス)を生み出し、それはどこかで搾取しなければ採算が取れないという矛盾を生み出しています。
本来であれば他者に価値を提供することが目的だったはずなのに、その結果としての数字を作ることにすり替わってしまった資本主義社会において、誠実なビジネスは妄想でしかないのではないかと悲観せずにはいられません。
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前述のビジネスの本質とは何かについて。
経営者や起業家であれば、自分の信念(大義、パーパスなど)に向かって突き進むことであると思っています。
ビジネスを始めるにあたり、何らかの価値提供をしたいという強い信念があってのことでしょうから。
ビジネスを継続している人のほとんどは、国や社会や他者が「より幸せ」になるために真剣に努力し続けている人だと思いたいのですが、だんだんと汚れたビジネスの世界に染まってしまう人は少なくありません。
そのような状況の中で、今の資本主義社会に違和感を持つ人間が散見されるようになってきました。
そのような人は、人間や世界を達観しているので、(「命」さえあれば)生きるために必要なものはそれほど多くないということに気づいているようです。
人間が「より幸せ」に生きるために最も必要なものは何か?
それは、高度経済成長に伴い失ってきたものである「自ら考える力と行動力」
経済が迷走しているからこそ、思考に軸足を置いて行動することが必要とされているのではないでしょうか。
ビジネスの本質も生き方の本質も突き詰めると、私利私欲を捨てて、利他の精神で物事に当たること。人によっては、貢献・愛・魂・神という言葉で表現されるものかもしれません。
何をするにも「美しい心のあり方」が問われるようです。
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◾️東京官学支援機構 専務理事
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