おはようございます、藤原です。
ある会社の管理職の方が「メールに感謝の言葉が書かれていない!」と部下の返信に激怒しておられました。
話を聞いてみると「ありがとうございます、という感謝の言葉はチームをまとめるためにも大切な言葉なので、口に出して伝えたり、メールなどに書いたりするように指導していますが、まだ理解できていない職員がいて残念である。」とのこと。
確かに、「ありがとうございます」「ありがとうございました」という感謝の言葉は承認欲求を満たしてくれたり、モチベーションをあげてくれたり、人間関係を円滑にしてくれたりするのに有効な言葉であると思います。
自分が他者をサポートしたり、何らかに貢献したり、成果を出したりした時に何も言ってもらえなかったりすると、評価してもらえなかったと感じたり、無視された気持ちになったりして、残念に思うでしょう。
反対に、いつも感謝の言葉を掛けてもらっている人は、役に立っているという実感を得ることができるかもしれません。しかし、その言葉がないとやる気がでなかったり、自分の行動に意義を感じられなくなったりして、すぐにパフォーマンスが落ちる可能性が高いというデメリットもあります。
一般的に「ありがとう」という感謝の言葉をいつも口に出して言える人はそう多くはありません。
ただ、特定の人においては「あいさつの言葉」と同じように「ありがとうございます」を多用している人もいます。聞いていてイヤな感じはしませんが、社交辞令的に使っているのだろうなと感じることがあります。
それはさておき、なぜ多くの人は感謝の言葉を口にすることが難しいのでしょうか?
心の中では感謝していても、「ありがとうございます」という言葉を直接伝えるのに照れくささを感じてしまう人もいるでしょうし、周りの目が気になる場合は伝えるタイミングを考慮しなければなりませんので、伝える機会を逃すことも多いでしょう。
また仕事上のことであれば、指示された仕事をしているだけでは感謝されることはほとんどありません。何らかの結果や成果を出すことが求められていますので、そう簡単に感謝の言葉を聞くこともないでしょうし、それぞれが自分のことで精一杯なので、他者へ配慮する気持ちのゆとりがないことも多いものです。
だからこそ、感謝の言葉を聞きたいという願望が膨らむのであり、それを口に出して伝えることでチームに連帯感が芽生えて、よい仕事ができると思われているのかもしれません。
仕事上において、ほんとうに感謝の言葉は必要なのでしょうか?
「ありがとう」と言ってもらえたら、「自分は他者の役に立てた」「自分は正しいことをやった」「自分は効率的な仕事をすることができた」と確認することができて安心できると思います。
さらに、「自分は優れている人間だ」と自己肯定することができ、次の行動へのモチベーションに繋がったり、他者に優しくなれたりする人もいるでしょう。
一方で、「あの部下はありがとうの一言も言わない」と腹を立てる上司がいますが、それは「部下に教えてやったのだから、感謝されて当然である」といった傲慢さ。人間の器の小ささゆえのこと。
このような上司に対して部下は、「ありがとうございます」という言葉に感謝の気持ちを乗せることもなく、うわべだけの残念な組織になってしまうようです。
これまでをまとめると…。
他者からの「ありがとう」という感謝の言葉は、仕事が捗る潤滑油であったり、人間関係をよりよいものにしたりするのに一時的な効果をもたらす場合があることは否定しませんが、感謝の言葉を言われるか否かで仕事のパフォーマンスが変わってしまったり、人間関係に亀裂が入るようでは、成熟した社会人とは言えないのではないでしょうか。
つまり、言葉ひとことで自分の感情(気持ち)がコロコロ変わるということは、感情に振り回されやすいことでもあるのですから。
そのようなマインドで仕事をするのはいかがなものでしょうか?
高い志や使命感を持って仕事や物事に取り組む人は、他者の言葉に一喜一憂することなく、冷静に効率よく真剣に物事をやり遂げる思考力や強靭な精神力を持っています。
人間として感謝の心はとても大切なものであるとは思いますが、言われることを期待するのとは似て非なるものだと思います。
その期待を手放した上で、よりよい仕事やよりよい生き方をしていくことこそ、人間として美しい姿ではないでしょうか。
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