おはようございます、藤原です。
先日、京都を代表する料亭「和久傳」(わくでん)の女将である桑村祐子さんの記事を読みました。
事業継承に至るまでの葛藤や努力、おもてなしとは何か、さらに繁盛し続ける老舗は何が違うのか、ということについて記されていました。
心に残ったことを一言で言うならば、「積善(せきぜん)の家に余慶(よけい)あり」(易経にある言葉)。
この意味は、善い行いを積み重ねていく家は後世まで慶福が及ぶという意味。
裏を返せば不善を積み重ねている家は必ず後世まで災禍が及ぶということを意味します。
私は、このような生き方をもっと大きな枠で捉えて、「美学」という言葉で表現することがありますが、「美しく善く生きる」という行為は、必ず自分以外の人にもよい影響をもたらすものだと確信しています。
女将である桑村祐子さんが、特に大事にされていることは、毎朝の「掃除」だそうです。
冬でも窓を開け放して、スタッフと一緒に掃除をする。
お座敷や廊下は埃ちり一つないように掃き、畳や障子の桟の端まで丁寧に拭き、座布団は飾りの房がきちんと揃うように調える。
お庭の苔の間に落ちたゴミをピンセットでつまんで拾い、庭木の葉っぱの一枚一枚を拭く。
この徹底した掃除の実践によって、「掃除をしている自分が気持ちいい」と実感したとのこと。
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日本の文化でもある「掃除」にまつわる、「履く・拭く・磨く」という行為を今一度見直す価値があるのではないかと思います。
今は、コスパ(コストパフォーマンス)に加え、タイパ(タイムパフォーマンス)という言葉も使われ、効率性に価値を求める時代です。
個人宅では、お掃除ロボットが家の中をグルグル周り、会社では清掃専門業者による掃除が行われるのが当たり前になりつつあります。
確かに、そうやって時間を効率的に使った方が、自分がしたい作業に集中することができるでしょう。その意味では、機械や他者に任せるというのもありだと思います。
しかし、中には、「掃除をするのは面倒くさいのでしたくない」「汚いものにさわるのがイヤだからしたくない」「部屋が汚れているくらいで死ぬ人はいない」という「言い訳」を捏造して、現実逃避をしている人が多いように思います。
特に断捨離トレーナーとしてご自宅や企業に訪問していた時に、それを強く感じたものです。
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「履く・拭く・磨く」という行為は日本の美しい文化だと思います。
当たり前のことではありますが、今は、当たり前のことが当たり前にできない人が増えているのではないでしょうか?
「コスパ」「タイパ」と効率に縛られれば縛られるほど、効果は生まれづらくなるものです。
一見、時間のムダだと思える「掃除」から気付ける価値は大きいと思います。
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