おはようございます、藤原です。
「新しいアイデアを出したけれども多数決で負けてしまった…。」と、会議などで悔しい思いを経験した人もいらっしゃるのではないでしょうか?
組織などで物事を決議する時に、多数決の原理はよく活用されています。
思い返せば、小学校の「学級会」の時代から、多数決は民主的で公平な方法として合意形成の際に用いられてきましたが、「これをどう理解しているか」あるいは、教師が「どのように指導したか」は、大人になってからの意思決定に大きな差を与えているように思います。
会議の時に、「自分の意見を主張して、相手を打ち負かす」「対立する意見の人に、合意が得られるように論理的に説明をする」「長い物には巻かれろと、権力のある人の意見に合わせる」などと参加の仕方にもバラつきがありますし、決定後には「自分の意見が勝ったら威張る」「負けたら諦めて従う」「負けても無視する」などと態度の違いも見られます。
*
多数決による意思決定はシンプルでわかりやすいことは間違いありません。
どのような結果が出るにしても、一瞬で答えの出るスピード感のある便利な決議法といえるでしょう。
しかし、多数派が尊重されるというのは民主的ではあるのですが、少数派が抑圧されてしまうという危険性もはらんでいます。
また、多数決を行う際に、参加者同士が同じレベルの見識を持っていることが前提だと思うですが、必ずしもそうでないケースがほとんどなので、一票の価値に「差」が生まれます。
このような背後に隠れた問題に気づかないのは、小学校時代から多数決の「本質」を学ばないまま育ってきたからではないでしょうか。
*
思考力のある経営者の中には、「多数決で選ばれたアイデアはあえて採用しない」という人もいます。なぜなら、斬新なアイデアや革新的な意見は、多くの人からは反対されるケースがほとんどであることを見抜いているからです。
組織における物事の決定の仕方は非常に難しく、ましてやアイデアという感覚的なものをどう評価するかは、それを測るモノサシがないので個人の主観に委ねられることになります。
いわば、多数決というのは、主観の集まりであり客観と呼べるものにはなりえません。
極論を言えば、組織においての意思決定は、経営者(リーダー)の主観によって決まります。
多数決の原理をどのように理解し、それを採用するか/しないか、さらにはみんなに納得のいく説明ができるか、という思考力と言語化能力に裏付けされていると言えるでしょう。
理想を言えば、小学校のうちら「対話」(議論)を通して、みんなで「上位目標」を作り上げ、その上位目標を実現するための行動目標に落とし込む文化ができると、よりよい日本になるのではないかと考えます。
*
◇ 経営者・ビジネス人のための強者の教養
「西洋哲学塾」ホームページ→こちらより
「無料会員」としてご登録いただくと会員ページにアクセスできます。
定期的にメルマガが届きますので、楽しみにお待ちください。
◾️東京官学支援機構 専務理事
◾️東京リベラルアーツクラブ
上席研究員
◾️東京哲学会議 特別貢献会員
◾️東京リベラルアーツ・アソシエーション
会長
https://excellent-ed.jp/archives/20113
◾️公式LINE
↓ ↓ ↓
◾️ホームページ
◾️プロフィール
https://excellent-ed.jp/greeting#prof
◾️メール
◾️FB
https://www.facebook.com/kumiko.fujiwara.315
■YouTube
「『素直な人』では結果は出せない」
■YouTube
「成功を目指す人へ やめるべきこと」
■YouTube 人生は「脱落ゲーム」!