おはようございます、藤原です。
前回の続きになります。
小学校に入学すると点数や偏差値による「数字」で子どもの能力が評価されることになりますが、この「数字」によるランキング付けは、親だけでなく学校側(元教育現場にいた者として裏事情を語ると)にも大きな苦痛を与えることになります。
学校現場は、 文部科学省からの流れを受けて、「きめ細かな指導」に重点をおいて指導をしてきましたが、真(ほんとう)の意味で「生きる力の育成」に繋がっているのでしょうか?
今は、何事においてもエビデンスが重要だと言われており、人間を育てる教育の分野でさえもエビデンスが強調されています。
その一つとして取り上げられるものに、文部科学省が毎年行っている「全国学力・学習状況調査」 があります。
(その「報告書・集計結果」については、国立教育政策研究所が取りまとめをしており、ネットで検索をすることができます。いくつものPDF資料有り。)
学校現場は、テスト結果の公表のたびに混乱します。
改善すべきことが、学校側の要因にのみ焦点が当てられるからです。
もちろん、家庭のせいにして指導力のなさを回避するのは卑怯なことだと思いますが、担任や学校側だけの問題にされるのは、はなはだ疑問であり、学力テストで教育の成果を測るのはほとんど意味がないと考えています。
しかし、教育委員会は、この順位を上げることに躍起になって現場に要望してきます。だから、回答の改ざんなどの二次的な問題が起こるわけです。それだけ現場は追い詰められているということ。
なぜ、そうなるのか?
「人間が生まれながらに持っている能力には差がない」という考え方が前提になっているからだと考えます。
だから、担任の努力が足りないとか、指導力に欠けているという理由をつけ、それが克服できれば全員の学力が上がると考えるわけです。
しかし、冷静に考えてみれば現実がそうなっていないというのは、誰にでも理解できることです。
学力というのは、複数の要因が重なり合っており、その一つに家庭環境が大きく影響しています。
家庭環境には、親の学歴・教養・所得・人柄・品格・遺伝・家族構成・居住地などによって生じる様々な要因があります。
さらに遺伝によるものも含まれますから、先生にも子ども自身にもどうにもできないことがあるのです。
漢字一字を覚えるのに、瞬時に覚える子どももいれば、一年かかってやっと一字が書けるようになる子どももいますが、こうした現実に目が向けられることはほとんどありません。
誤解のないように申し添えておきますが、遺伝的要因が関係しているので、努力をしなくてもよいということを言っているのではありません。
その子なりのやり方やペースを模索していくことが大切だということ。
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学力というものは、幼児教育や学校教育だけでは決まりません。むしろ、どの親から生まれてきたかはもっと重要です。
だからこそ、どのような家庭環境を与えているかを今一度振り返ってみることが大切であり、親として改善するべきことに気づいたら考えを改めていかなければならないでしょう。
しかし、親に教養がなければ、改善点に気づくこともできません。
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