おはようございます、藤原です。
「実は私、とてもケチなのです。この性格をどうにかしたいです。」とある女性の方。
ケチだから美容室も半年に一回しか行かないし、高価なバッグや洋服は買わないし、車は軽自動車。ほとんど旅行にも行かない、とのこと。
そういう人は、他人に気前よくご馳走したりすることはないかもしれませんが、だからと言って、自分の飲食代をおごってもらおうという気持ちはなく、スマートにお支払いをされるものです。
これは、「私はバカだから…。」と言っている人が、賢かったり、物事を深く考えていたりするようなものと似ています。目立った発言をするわけではないけれども、時として深い一言がこぼれ落ちるような人だと思います。
ですから、自分のことをケチだという人は、本当の意味でケチではありません。
言い換えると、倹約家や無駄遣いしない人の方がふさわしいかもしれません。
では、本当にケチな人とはどのような人のことを言うのでしょうか?
これは私の経験から察することですが、大スジは外れていないと思います。
他人のことをケチだと言って非難する人。
例えば、職場で必要経費としてコピー用紙を購入したい場合、事務の人から「外部に提出する資料でなければ余っている裏紙を使ってください。追加の購入は新年度になってからでないとできません。」などと言われたことに立腹して、「あの事務員は、ケチだ!自分たちは新しい用紙を使っているくせに。」などと他者に吹聴するような人。
恐らく自分はケチだと気づいてはいるものの、もっとケチな人を引き合いに出すことによって、自分はケチではないということを強調しているに過ぎません。
さて、ここからが本題です。
人間の本質は、自分とはまったく離れた異人種にはライバル意識を持ちません。
日本国民であるあなたが、天皇家に生まれなかったからという理由で皇太子さまにライバル意識を持つことはないでしょう。
この様に、地位の格差が大きかったり、まったくライフスタイルが異なっていたりする人に対して、好奇心はあっても別の世界の人だと割り切って考えることができます。
一方で、自分と類似(似ている)している人に対しては、とても興味関心があり、闘争心を抱くものです。(ウィトゲンシュタインの「家族的類似性」。)
似ている点があれば、相手のそれをどうにかして否定し、自分の方が優れていることを主張しようとします。
つまり、無理やり「優/劣」をつけて、自分が「優」であることを周りに認めさせたいと思うもの。
更に問題なのは、私たちは、普通に生きていると自分の物事の認識の仕方に気づくことができない、という恐ろしい現実。
そこに気づかせてくれるのが西洋哲学を含む、リベラルアーツ(高次の教養)。
話を元にもどすと、他人をケチだと言う人は自分がケチであり、他人をバカだと言う人は自分がバカである、ということになります。
私も自分自身を振り返り、美しい言葉が紡ぎ出せる人間になれるよう精進致します。
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