おはようございます、藤原です。
日本では、繁忙期や人手不足の時に部署を超えて、本来の職務とは関係のない仕事をやらせる会社は少なくありません。
なぜ、このような状況が起こるのか?
根深い問題ではありますが、二つの点から捉えることが大切だと思います。
前回は、1つ目について述べました。
今回は、2つ目になります。
立場の違いによる「影響力」と「見立て」の違いによるもの。
立場の違いとは、平社員なのか、どのクラスの管理職なのか、あるいは経営者なのかという「肩書き」の違い。これが上がれば上がるほど「権力」を使って他者を支配することができます。
同じことを言うにしても権力のある人が言うのは、「影響力」があります。
悪しき慣習を変えたいと思って提案しても、自分より上の肩書きの人から「その必要はない」と断言されたら、それ以上話が進むことはありません。
今回のお悩みである、「他の部署への手伝い」については、立場(部署)でも違いがあるでしょう。
自分たちの仕事が滞るので避けたいと思う部署もあれば、人手が足りない時に手伝ってもらえると助かるという部署も存在する。
(個人的には、これは喫緊の課題だと思います。できないことがあったら親に手伝ってもらう子どものようなものですから。)
経営者の立場からすると、人件費を効率的に使うためには、内部で人員の調整をした方が合理的であり、オールマイティに仕事のできる人材が役に立つ。それが支出を減らすことに直結しますから、お金のことしか考えない経営者の場合は、これは理にかなっていることになります。
「見立て」とは、PDCAサイクルをいかに効率的に回すかということですが、「P」(計画)をするということは、ゴールをはっきりさせておくことがセット。
ゴールが明確でなければ、スタートしても方向性がバラバラになってしまいます。
そこを意識している人は多いようですが、「とりあえず、できるところからやってみよう。」ということで計画がスタートするのは問題です。
「できるところからやる」という言葉は、一見合理的な考えのように思われますが、そうではありません。
「簡単ですぐにできそうだとわかっていることだけをやる」という意味で、逆から見ると「難しいことや大変そうなことはやらない」ということになります。
よって、会社のルールを変えることは労力を使うことになるので、見て見ぬ振りをしてうやむやにしてしまう経営者が多いようです。
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これまでを総合すると、古い社風を変えるのは一朝一夕にできるものではないので、何もしないのが一番ラク。
自分の「肩書き」で、どこまで決める裁量権があるのかを考えると、高いポジションが必要になってくること。
このような状況が見えてきますが、これは表面的に言えることです。
哲学で考えるならば、「会社の構造がうまく機能しているか?」ということになります。
多忙で影響力の強い経営者ほど、本質的な「問い」を見立てて、組織の向上を目指したいもの。
経営者とはいっても一人の人間です。会社の利益を上げていくことは大切ですが、それ以上に大切なのは、人間性を高め、他者のために自分を磨く努力を継続していくことではないか考えています。
それが、回り回って会社の発展に繋がっていくのではないでしょうか。
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