おはようございます、藤原です。
いつの間にか部下に対して、「意味のある仕事をしてください」と言うようになっていたAさん。
それは、自分が若い時に上司や先輩から言われてきた嫌いな言葉の一つ。それなのに、自分が指導する立場になった今、その言葉を無意識で使うようになっていたと。
なぜ、このようなことが起きるのか?
人間は、閉ざされた社会やコミュニティの中で使われている言葉やルールを受け入れることで、その集団の一員として認められるようになります。
いつも同じ「言語空間」の中にいるとその言葉やルールが当たり前になるのと同時に、外の世界から見る人にとっては、違和感だったり、意味のわからない言葉だったりするものです。
例えば、小学校の教員の場合、事務員や用務員の方に「先生」をつけて呼ぶのが礼儀であるとか、「自閉症スペクトラム」「グレーゾーン」「インクルーシブ教育」のような専門言葉。ルールで言えば「休み時間がない」「給食(昼食)は指導の時間」「勤務時間内に仕事が終わることはない」「掃除は、自分でやる」など。
企業にお勤めの人から見ると、「休憩や休息の時間がないの?」「残業手当は出ないの?」「掃除の業者は入らないの?」と不思議に思われるかもしれませんが、それが当たり前の世界。
余談ではありますが、教員の仕事は、何十年も前からブラックです。だから教員離れが起きるのは当然のことであり、ますます「質」の低下が懸念されるという悪循環に陥っています。
自宅近くの交差点では、毎朝7時30分ぐらいになると、若い先生が交通指導をされています。通学する子ども達に「おはよう〜。」と明るく声をかけておられる姿は爽やかです。
この姿を見た人が、「さすが聖職」と思うのか、「やはりブラック」と思うのか、それも人それぞれ。
個人的には脱帽に値する行為だと思いますが、主体的にされているのか? 何らかの裏事情があるのか? 勝手な想像をしてしまいます。
おそらく勤務開始時刻の1時間前ぐらいに当たると思いますが、そうすると一日の勤務時間は12時間ぐらいになるのでは…?
私の若い時を振り返れば、したくもない部活の指導までさせられていた時代でしたが、今の人たちには酷なこと。やっとメディアでも教員の仕事がブラックであることが取り上げられるようになりましたが、遅すぎだと思っています。
話を元にもどします。
人間はその集団の「言語空間」の影響を受け、どのようにも教育されてしまうものです。この場合は、「教育」というより「洗脳」と言った方がふさわしいかもしれません。自ら考えることを奪われてしまいますから。
そのような状況下にありながら、Aさんが自ら「意味のある仕事してください」と言っていることに気づかれたのは素晴らしいことだと思います。
多くの人は、自分の発している言葉を聞くこともできなければ、それが他者にどのような影響を与えるかなどまったく考えていませんから。
言いたいことを言っているだけ。
特に何も考えない人は、「意味のある仕事って、どんな仕事ですかぁ〜?」とタメ口で聞いてきたりします。残念ではありますが、相手の意図を汲み取ることなど到底できそうにありません。
一方で、「意味のある仕事をしてください」と言われたということは、裏を返せば、「意味のない仕事をしている」ということ。
意味のない仕事とは、どんな「意味」なのでしょうか?
続きは、次回ということにて。
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