おはようございます、藤原です。
前々回から引き続き、「規則正しい生活」(ルール)をして欲しいお母さんと、時間通りに行動できないお子さんについて。
前回は、「快楽」を得るか、「痛み」を避けるか、の経験が大切だという話をしました。
偉人の話を聞くと、みんな「失敗から学ぶ」(=痛み)ということを繰り返しながら、事業を大きくしたり、人間としての器を広げたりしています。つまり「その先の快楽」を得るために歯を食いしばって「痛み」を乗り越えてきたということ。
これは、幼い子どもにはかなり難易度が高いと言っていいでしょう。正直、大人でも行動しなければならないことから逃げて、先延ばしをし、挙句の果てには行動しなかったという人は少なくありませんから。
むしろ子どもだからこそ、これからお話することを取り入れた方がよいと思われます。
人間の「本質」ですから、これが腑に落ちると他者へのアドバイスは、180度変わることになるでしょう。
結論から申し上げると、子どもには、規則正しい生活(=ルール)に振り回されることが、いかに「つまらない」ことかを教えること。
子どもは、楽しいこととつまらないことがどんなものか、だいたい分かっています。
大人が「それをしたらダメ!」と禁止するものは、子どもにとってはスリルがあって楽しいことです。
「学校の帰りに、寄り道したらダメ!」だと言えば、こっそり寄り道してみる。「ハラハラするけど楽しい〜!」
「他人の物をとったらダメ!」と言えば、お隣の子の筆箱からこっそり赤ペンを取ってみる。「ヒヤヒヤするけど楽しい〜!」
「一人で遊びに行ったらダメ!」と言えば、黙ってお友達の家に行ってみる。「ヤッター、一人で来れた!」
というように、大人に見つかったら怒られそうなものが、スリルがあって楽しいのです。
「ジェットコースターは、怖いから乗らない」と言っておきながら、何回も乗るようなもの。
そもそも人間は、禁止されていることを「破る」ことに快楽を感じます。
子どもは、大人が禁止すればするほど、そのルールを破ってみたくなります。
一方で、いくらルールを守ることが「つまらない」からといって、小学一年生ですから、徹夜してYouTubeを見るとか、深夜にお友達の家に遊びに行くとかはしないでしょう。
大人(親や先生や学校)が決めたルールに、黙って従うことこそ「つまらない」ものはありません。
子どもの頃から哲学思考を身につけるために、「疑う」ことから出発すること。
「なぜ、学校にはルールがあるのか?」
「なぜ、規則正しい生活をしないといけないのか?」
「なぜ、親や先生のいうことを聞かないといけないのか?」
そんなことを「考える」ことが楽しいことだと思える人間に成長して欲しいものです。そうでなければ、社会人になってイノベーションを起こせる発想などが出てくるはずはありません。
人生が終わるまで、他人が作ったルールに縛られて生きていくことになります。
考えることが楽しくなると、「自分の生活のルールぐらい、自分で作った方が楽しいのでは?」とあれこれ思案するようになるでしょう。
そして、自分で決めたルールで実験し、不具合があったら自分で修正する。
失敗してもいいんです。いえ、失敗した方がいいかもしれません。失敗から再度考えを深めて、次の提案ができるようになりますから。
== 哲学者バタイユの命題 ==
禁止は、侵犯されるために存在している
子育て中の方、教育する立場の方、リーダ的な立場の方は、ルールで人間を押さえつけるよりも、自ら「考える」人間を育成することの方がリターンが大きいと思います。
ただし、大人の側に、根気や時間が必要になりますから、頭では理解できていても実際にやれる人は少ないと思われます。
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