おはようございます、藤原です。
前回の続きになります。→ 前回はこちらより
職場の中で行われる上下関係の「過剰なサービス精神」、そして、消費社会で行われる「過剰なサービス」が当たり前になってきたことで、何か自分にとって不都合なことが起きるとすぐにクレームや要求を突きつける人が増えています。
これとまったく同じ問題が子どもの「教育」の現場でも起きています。
いわゆる「教育のサービス過剰」
昔は、「先生」というだけで人として尊敬されていたようですが、現代において、先生は、お友達か、それ以下。
確かに、保護者の中には、学歴も地位も収入も家柄も「上」の人がたくさんおられますので、そんな人たちからみたら「下」かもしれません。
個人的には、そのような基準で人間を判断するのはおかしいと思っていますが、それは脇に置いておくとして…。
私が現職だった若い頃から、教員は「サービス業」の色が濃くなり、今ではすっかりサービス業。(おまけにサービス残業も当たり前)
保護者からクレームを言われた時に、すぐに対処することは誠実な行為だと思うのですが、何でもかんでも「言いなり」になるのはどうなのでしょうか?
先生の教育方針と保護者の要求が一致しない場合は、説明をして断ることもできると思いますが、人間関係が崩れることが怖くて勇気ある発言をすることができずに、保護者の言いなりになってしまう傾向が強いように思われます。
そこには、反論するのに使うエネルギーより、言いなりになる方がラクだという気持ちも見え隠れします。また、教育産業全体がそのような方向に向かっているので、それに抗えないという雰囲気もあるのではないでしょうか?
保護者の要求の具体例をあげれば、「宿題を増やしてください」「一日の様子を連絡ノートで詳しく教えてください」「きらいなピーマンを食べられるようにしてください」など。
さらに要求はエスカレートしていきます。
それに応えようと教師が頑張るからこそ、やりたくない「過剰なサービス」をすることになってしまい、教師は疲弊していきます。教育の「本質」ではないところに無駄なエネルギーを使ってしまっているようです。
さらに、子どもを教育するのと同じように保護者を教育していくことも教師の大切な役目だと思うのですが、過剰なサービスに慣れてしまった保護者を教育するのは至難の技。
そんな保護者のおもしろい話があります。
子どもが万引をしたと学校に連絡があり、それを受けて保護者がお店に出向いたのはいいのですが、謝罪すると思いきや「こんな陳列の仕方をしてあるから、商品を取られるのです。うちの子は悪くありません。」
このように、何か問題があると全部他人や環境のせいにしてしまう…。意外と少なくありません。
自分勝手で傲慢な親の態度を子どもは見ているもので、子どもも自分の思い通りにならないことがあると他人や環境のせいにするようになります。
言い換えると、「自分の行動に責任を取らない」ということ。
問題はこれだけではなく、それとセットで「自分の頭で考える」ことからも逃げています。
どうしたら自分の頭で考えるようになるのか?
私なりの答えはありますが、これを書くと「答え」を聞きたがる人間を増やしてしまいそうですので、ぜひ、自分の頭で考えてみてください。
ここまでをまとめると、「過剰なサービス」が当たり前になった現代。自分で責任を取ることを避け、自分の頭で考えることもしなくなってしまった…。
そんな社会や人間を批判していても何も変わりません。まずは、微力な自分ではありますが、これからの時代を担う人たちに背中を見せていけるように精進していきたいと思います。
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