おはようございます、藤原です。
最近、「ゼロリスク思考」という
言葉を耳にする機会が増えてきました。
これは、失敗や傷つくことを過度に
恐れて、なるべくリスクを取らない
生き方を選択する人のことを指す言葉で、
特に若い人に多いようです。
「ゼロリスク」という言葉を
どのような状況下において使うのか、
どのような業界に影響を与えるのか、
その背景によっても判断基準が
変わってくると思います。
しかし、この言葉が生まれるというのは、
ちょっとのことですぐ傷ついてしまう、
精神的・思考的に弱い人が増えてきている
ことの証明なのだろうと考えられます。
結論から言いますと、
リスクがゼロになることはありません。
生きているだけでも、
リスク満載ではないでしょうか。(w)
一方で、「ゼロリスク」という
概念が生まれたことで、
弱者向けのビジネスがやりやすく
なった業界があるのも事実です。
例えば、インナーチャイルド(内なる子ども)
と言われる、子ども時代の感情。
大人になった今でも引きずっている
悩みの原因は、子ども時代の経験が
負の感情を生み出し、それによって
影響を受けているという見方。
・親や先生の一言で傷つき、
行動することが怖くなった。
・相手の顔色を過度に意識する
ようになり、自分の本当の感情を
表現できなくなった。
・いい子を演じる癖がつき、
生きづらさを感じるようになった。
このように、大人になった今でも
悩み続けているのは、子ども時代
の経験に原因があるという捉え方。
個人的には、このような捉え方の
根本に問題があると考えています。
(今回は、それには触れません。)
リスクをゼロにすることはできるのか?
冷静に考えると上記のような経験は、
誰にでもあることです。
それを踏まえて、
2つの捉え方があると思います。
一つ目は、他者に原因を依存することに
よって、自分を正当化できるということ。
これは他者だけでなく、「過去」という
時間軸にも依存していることであり、
当時関わった親や先生をはじめ、
周りの大人が完璧な存在(リスクゼロ)
ではなかったということ。
その結果として、無自覚・無意識の
うちに、他者の気持ちや社会の
常識を過剰に意識するようになり、
ありのままの自分が表現できなく
なってしまったということ。
このことは、間違っているのは、
他者や社会の方であるという
「正/誤」といった二項対立の見方を
していることに起因していますので、
当然の帰結と言えます。
二つ目は、精神的・思考的に弱い個人に
対して、「あなたはあなたのままでいい」
「自分さしさ」「自己肯定感」などの
コンテンツビジネスの打ち出し方の
影響を強く受けているということ。
最近は、「脳科学」「心理学」
「量子力学」などをバックボーンにした
コンテンツやコンセプトが猛威を奮って
いますが、研究者や学者でもない
私たち一般人が目にする情報というのは、
ビジネスとして機能させるためのもの
であり、「魚にエサを与える」という
目的のものがほとんどです。
「ゼロリクス」という夢を見せること
自体は、問題ないと思います。
しかし、何らかの結果を出したいと
思うのであれば、「自分の夢」と
「社会的な結果」に何の因果関係もない、
と認識しておくことは重要なこと。
むしろ、このように夢を見させて、
厳しい現実社会に放り出されるのが
多くのコンテンツビジネスの手法
であると理解された方がよいでしょう。
総合的にみると、
どのような分野・業界にせよ、
リスクがゼロになることはありません。
人間も世界も本質的には不完全。
その不完全なものに対して、
ゼロリスクを目指すこと自体に
意味があるのでしょうか?
むしろ、人間や世界を崩壊させる
ことに繋がっていくのではないか
と考えます。
しかし、ここまでは表面的なこと。
西洋哲学的に考えるならば、
この次に考えたい「高次の問い」
が生まれます。
そこが、個人コンサルでお伝え
している内容になりますので、
今回は ここまでということで
ご了承ください。
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