おはようございます、藤原です。
技術の進化や物価の高騰により、
何事も「省エネ」が喜ばれます。
様々な電化製品はもとより、
省エネ住宅や低燃費などを謳った
商品が、巷には溢れています。
それに比例しているかのように、
人間の思考力も行動力も「省エネ」
になっているように思います。
しかし、ここでいうところの
人間の「省エネ」とは、
本来の意味であるエネルギーを
効率的に使うことによって、
より少ないエネルギーで
大きな効果を上げることではなく、
エネルギー自体を消耗しないように
すること。
人間は、思考したことを行動に移す、
という順序を踏んで実践します。
つまり「思考」と「行動」には
何らかの関係性があるのですが、
深く思考せずに行動を起こす人は、
動物的、あるいは本能的な稚拙な行動
しかできないということになります。
合理的で効率的な行動をするには、
その前提として思考力が重要。
その視点から見ると、
「日本人は思考することをやめた」
と言えるようです。
なぜ、このような状況になって
しまったのでしょうか?
その大きな理由として
2つのことが考えられます。
1つ目は、幼少期から思考しない
ように育てられたということ。
個性的でおもしろい意見を言うと、
「えーー、それってへん。」
「かわってる〜。」
「そんなのムリ〜。」
と否定されて恥ずかしい思いをします。
ユニークな意見を言えば、
変人扱いをされて出る杭は打たれます。
日本の集団に求められるのは、
「和」とか「協調性」とか「繋がり」
という価値観ですから、
他者と異なる意見を言えば浮きます。
幼い子どもなりに、
親や先生から褒められたい一心で
無理して常識的なことを言うように
なり、優等生の演じ方も上達します。
いわゆる社会への過剰適応。
このことは、子どもの頃から
「思考停止せよ!」と教育されて
いるように思えてなりません。
*
2つ目は、思考させないような
社会構造になっていること。
安心な家庭、安全第一の会社。
というように、安心・安全な環境が
重要視されているがために、
何事も先回りして、準備されています。
子ども時代は、親や学校から
守られており、その背景には
社会や国から守られている
という前提が存在します。
究極は、国民は国に守ってもらい、
その恩恵を受けているのですが、
別の角度から見ると、権力者の
方針に従うことへの交換条件付き。
守ってあげているから、
この「枠」から出てはいけないと
無言の圧力をかけられ、思考停止状態。
最低限の生活を保障されているものの、
決められた「枠」の中で、小さく
文句をいわず、考えないで生きて
いきなさい、という社会構造。
それによって、思考停止の人間が増え、
お気楽な人が取るに足らない発信をし、
多くの同属の他者から、
「いいね」をたくさんもらって
自己重要感を満たしている仮想空間
ともリンクします。
*
なぜ、思考しなくなったのか、
について書いてきましたが、
中には頭の中で思考はしている
けれども、発言や発信することに
躊躇してしまう人もおられるでしょう。
言語化されることのない「思考」は、
やがて消えていき、当然のごとく
行動に繋がることもありません。
思考停止から生まれる弊害は、
何らかの形で自分の未来や
国の未来に影響を及ぼすでしょう。
日本の未来の子ども達のためにも、
今を生きる大人がもっと真剣に
思考することの重要性について
考えるべきではないでしょうか。
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