「お腹が痛い」と訴える娘を
見ると、可哀想になって動揺
してしまうのです。
何も手につかなくなる自分を
どうにかしたいです。
S様からこんなご相談を受けました。
(公開許可をいただいています)
私たちが他人の心を知る方法
として、一般的に用いるのは
「類推」です。
この場合の「類推」とは、
自分の身体的状態と心の経験に
もとづいて、他人の身体的状態
から心を類推することです。
他人の心は目には見えないため、
目に見える身体と心の関係性から
心を類推するしかないのです。
哲学的に解釈すると・・・
「お腹が痛い!」
と、娘がお腹を抱えて顔を歪めて
いたら、自分が顔を歪めるような
腹痛を起こした時を思い出して、
その時の痛みを想像し、娘の
痛みを理解しようとします。
しかし、この類推には問題点
があるのです。
他人の言動と自分の言動が
一致しているからと言って、
心の動きが一致しているとは
限らないという点です。
むしろ一致することなど
ありえません。
腹痛で顔を歪める時、
「娘の感じる痛み」と「自分の感じる痛み」
が同じかどうかを確かめること
などできません。
「確かめようのないこと」なのです。
もしかしたら、
娘は痛みにものすごく弱く、
自分だったら気にならない程度の
痛みなのに、悶絶の表情を
するのかもしれません。
逆に
娘は痛みにとても強く、
普通なら痛みで気絶してしまう
ような危機的状況なのに、顔を
歪めて堪えているのかもしれません。
または、
「お腹が痛い」と言いながら、実は
行きたくない習い事を休む理由に
しようと目論んでいたのかもしれません。
間違いなく言えることは、
どんな理由にせよ
「娘が『お腹が痛い』と言った」
ということだけです。
類推は
「痛い」「嬉しい」「悲しい」
「気持ちいい」など様々な心の
状態(感情)は、共通している
という前提に立っているわけです。
言動と心の状態(感情)の関係性が
共通していると証明できない以上、
言動から心の状態を類推することは、
他人を理解する一つのヒントには
なるかもしれませんが、理解その
ものには至らないと言えます。
ここで、噂話が好きな人達の
特徴について。
「類推」された話のその上に、
自分の身勝手な解釈を加えて、
どんどん好き勝手な方向に
話を膨らませていきます。
まるで「事実」かのように。
次回は、他人の心を「心理学」や
「脳科学」の視点から分析すると
どうなるのかについてです。
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